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2009.02.28

英国王給仕人に乾杯!

さすが、カフカの国の、ヒットラー映画なんですけど、カフカの「変身」のような乾いた笑いがあります。

駅の売り子から、ホテルのオーナーを目指して、給仕として働く主人公の身におこる様々なこと。給仕をたんなる被害者にしていない。ドイツ兵士たる妻が、強制連行されたユダヤ人の収集した切手のおかげでホテル王になるんだから。

「すべてを見ない、しかし、すべてを見ている」「すべてを聞かない、しかし、すべてを聞く」とのモットーを繰り返す給仕。まるで、植民地の国民の標語ですね。
「見る、聞いたことを忘れない」って、反抗を禁じられた、大国に蹂躙された庶民のおもいなんでしょうね。

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コメント

こんにちは♪
そうか~、あれは植民地の標語なんですね~。
チェコの歴史をちょっと調べただけでも頭がくらくらしそうでした。
ひとつの国に(ほぼ)ひとつの民族しかいない日本人にはなかなか理解できそうも無い世界です。

宝塚雪組公演の記事も拝読しましたが、轟さんが出ておられたんですね~。
上杉謙信かぁ。
轟さんは和物になるとその美貌が最大限に発揮されますよね。
とはいっても、最近雑誌などを立ち見すると、彼女も寄る年波に勝てず(?)美貌に翳りが・・・・(泣)

投稿: ミチ | 2009.04.23 09:20

□ミチさん、こんにちは。
チェコの歴史は、複雑ですね。
チェコで、うちの師匠、狂言を教えてはる関係で、昨年は、チェコ語の狂言が観られました。

轟さん、りりしかったですよ。扇子を武器にみたてての舞踊も堪能しました。

投稿: 悠 | 2009.04.24 14:19

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» 映画 【英国王給仕人に乾杯!】 [ミチの雑記帳]
映画館にて「英国王給仕人に乾杯!」 チェコ・スロバキア合作映画。ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞受賞。 おはなし:1963年、共産主義体制下のプラハで出獄したヤン(イヴァン・バルネフ)は、ズデーテン地方の山中の廃屋で、給仕人として生きた自分の人生を振り返る・・・。 まるでクラシカルな映画を見ているような感じで、モノクロの映像と軽快なピアノ伴奏でヤンの人生が語られ始めます。 ヤンの給仕人人生は、田舎町のホテルのレストランでビール注ぎの見習いからスタートしました。そこで習ったことは、「何も見... [続きを読む]

受信: 2009.04.23 09:16

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