さがしもの@角田光代
新潮文庫、2008、11、1刊
本をめぐる奇譚集ともいうべき短編がおさめられてます。
私のおすすめは、「さがしもの」
死んで行くおばーちゃんが探しておくれと言う本。これがなかなかみつからない。
おばーちゃんは「私は死んで行くんだ、でも、気に入らないのは、ひとがかわったようにみんなが優しくする」「いがみあってたら、最後の日までいがみあってた方がいいんだ」「だってそれが人と人の関係だろ」というほどわがまま。
でも、探した本をみると、若い日、かわいい、人を引きつけるおばーちゃんの若い日が書かれている。
泣きましたよ。こんな話になぜか弱いんです。
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コメント
悠さん、泣いちゃったんですね
こんなお話しに弱い方なのですね〜
私は「彼と私の本棚」が好きだったかも
投稿: なっぺ | 2009.03.24 08:53
□なっぺさん、こんにちは。
「本棚」ですね。本を共有するってことがないんで、私には、わからないかな(^^)。
でも、本を売るときは、いつも、記憶がばさっと失われていく感覚がありますね。
投稿: 悠 | 2009.03.24 17:41