『春琴(しゅんきん)』谷崎潤一郎「春琴抄」「陰翳礼讃」より
舞台はモノトーン、これって、料亭でも焼肉屋でもふえてるよね、日本人のDNAなんだ(^^).
少女時代の春琴は、人形。深津絵里らが人形をあやつって声は深津絵里。なんとも高慢ちきな薬種商のお嬢さん。ヒステリックに、丁稚の佐助をなぐる、ける、ときには、客席に笑いのでるくらい。
フロイトの時代のヒステリー、当時の女性の地位の低さ、官僚、政治家すべて女性排除、のせいではって説もあります。明治初期の日本女性も、イエの奥深くで暮らすしかなかったんでしょうね。
「ええか、うちがきついのは、あんたの芸を上達させようとおもってるからや!」
「なんで、うちが、あんたみたいな丁稚を婿にもたんならんね!」
「暑い!(扇であおがんかい!)」
「それは食いとうない!」「そんな着物やない!!」
ばしっばしっと佐助にふるう、春琴の暴力のすさまじさにはぞっとするところもありました。ドメスティック・バイオレンスですね(^^)
そういゃ、日本の芸道物語もサド&マゾですもんね。
盲目の春琴は、籠のなかのひばりを、天気のいい日に外に放ち、その声をきくことを楽しみにしている。その、ひばりは、外に放たれても一時間ほどたったら、春琴の前にもどってくる。
盲目の春琴が、顔に熱湯をかけら、醜くなったとき、佐助は、自分で目を針でつき、盲目となる。その後、訪れる、春琴と佐助の平穏な愛。
二人は生まれた子をすべて里子に出している。当時の家族主義に反してるのに、よく、この小説かけたよねと思ってしまう。
春琴の三味線の師、本條秀太郎師の三味線と唄がよかった。
それと、4本の棒で、日本家屋、ふすま、ふすまが開くさまなどを表す等がよっかった。
宮城さんの劇団の演じる人と読む人がことなる芝居、穣晴彦さんの読み芝居ににてる感触でした。
少女時代の高慢ちきなところは人形が演じてました、この人形の存在感がすごかって。
役者が演じるー役になり切るとか、役を生きるとかいいますけど、人形ってなんにも考えてないですよね。あの人形の存在感はなんなんでしょうね??近演劇の手段
スタニラスフスキーシステムなんてなんなんでしょうね??
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コメント
面白そうなお芝居ですね。
舞台の情報は、どこから仕入れてらっしゃるんですか?
投稿: maki | 2009.03.08 09:28
□makiさん、こんばんは。
雑誌「テアトロ」、「悲劇喜劇」を購読してるのと、観劇友達からのお知らせですかね。
多分、東京に住んでたら飲みにでるより、芝居みてるとおもいます(笑)
地元の公共劇場で芝居がみられるってのがいいですけど。
投稿: 悠 | 2009.03.08 21:32
しっかり情報源をお持ちなんですね~
先日、東京に行く機会があったんですが
情報が有れば、お芝居とか見に行けたのになぁと残念です
投稿: maki | 2009.03.08 23:14
□makiさん、こんにちは。
東京出張だったんですよね。計画しとかないと、漫然とすごすことになりますよね。っても、東京、ぶらぶらしてても、おもしろいですけど。
投稿: 悠 | 2009.03.09 17:08