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2009.05.30

雨の夏、30 人のジュリエットが還ってきた(2)

中川安奈さんの代役は、毬谷友子さん、友子さんの代役を、難波真奈美さん。毬谷さん、難波さんは、もともと少女歌劇団員を演じられるので,30人にジュリエットがひとりかける、そこで、振付担当の広崎うらんさんが出演。舞台は、百貨店の一階、階段が宝塚歌劇団の大階段のようです。この階段の一番上で踊り、歌われる(歌は毬谷さんの声らしいですけど)。

30年を経ながら、まだ、戦後6ヶ月と思っている景子と、そのグロテスクさを指摘する弥生俊の妹となのる理恵(真琴つばさ)との対決。企画した図書館館長と、協力する若者との対決等,たんなるノスタルジー劇にはしていない。

ときどきでてくる「生きるまねより死んだまね」、「死んだまねより生きるまね」という台詞。これって、ジュリエットが、偽毒薬を飲んで、意に染まぬ結婚をまぬがれ、ロメオと結ばれようとする生き方が、「生きるまねより死んだまね」なんですね。「死んだように生きている」おじさんに、せめて「生きたマネして生きようね」ってメッセージのようでしたけど。

28日ソワレが休演、29日マチネが休演、29日ソワレで、毬谷さん、代役されたんだけど、そのプレッシャー、ほんと大変だったろうな、と。

カーテンコールは何回も、何回もで、すごかったですよ。客の熱気。

舞台のおじさんより、歌劇団の女性の方がパーワーがありました。でも、おじさんは、おじさんなりに、二人のラブストーリーを、集団の引き裂かれのストリーに作り替えてみようとしている、したたかさをもってます。

清水さんの作品の、家を売春宿だと思っている青年(「狂人なおもて往生をとぐ」)、自分は、平将門を殺さねばならぬと思い込んでいる将門(「幻にこころもそぞろくるおしのわれら将門」)とか、精神を病んだ主人公がでてくるのですけど、本作品もそうですね。

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