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2009.05.05

江戸時代、歌舞伎が能に挑んでいた!

「勧進帳」の弁慶を翁、義経を三番叟、富樫を千歳を見立てた絵がある、これは、団十郎が、「勧進帳を」能の「翁」に比している、歌舞伎も、能もおんなあじよ、という心意気をしめしたものであるという。

「まつり」とは奉まつる=献上である、神には、「たてまつる」神と、「おきまつる」神と、「むけまつる」神の三種しかない。それぞれに位がちがう。「むけまつる」は、「たむけ」「はなむけ」の「むけ」である。

「芸能の流転と変容」池田弥三郎、昭51.5.1実業之日本社刊

神に「まつろう」(=服従の意思を表す)ことがまつりで、この複演出が、「なおらい」(なおる=席を改めてもう一度行うこと)。さらにもう一度神とともに食べ、神をみおくる「うたげ(=うちあげ)」が行われる。

「もどく」(せつめいする)ことをなんども繰り返しているのである。

うん、そうか、そうだったのか、えぇっ、そうなの、と、ただあいづちをうって読んでいたらいい、そういう本です。

狂言で、酒をねだるときなど、だいたい、ことわられても、三回催促しますが,きっと、これは、真意をたしかめるため、行われる複演出なんですね(^^)

ps 関西で「心中物」がはやり、関東では「助六」がはやる。昔から「天寿を全うしないで死んだ人」の霊魂をまつって慰撫して、災いをさけるということが行われていた。これが、関西では心中物になった。関東では、助六、じつは曽我五郎という転身をとげて、曽我兄弟を慰撫する劇になったから、心中物ではなく、「助六」がはやったんだ、そうです(ふーん、そうだったのか)。

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コメント

言葉って面白いですね!
知らない事がいっぱい
神の三種とか、どれもこれも

投稿: maki | 2009.05.05 21:20

□makiさん、こんばんは。
この間「地団駄を踏む」「つつがなく」「あこぎなやっちゃ」などの語源をたずね歩くって本をよみましたが、ほんと、言葉はおもしろいです。

投稿: 悠 | 2009.05.19 21:07

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