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2009.05.10

神様とその他の変種

NAILON100ºC
いやぁ、うまい劇団です。「いじめられている子」「いじめられた子」と「それぞれの両親」の物語であり、これに家庭教師、警察、神がからむ。
いじめられてるらしい子は、不登校で、家の近所の動物園の象と話している。子供「おすそわけ」と生まれたばかりのヤギの子をもってくる動物園の飼育師。
この子のために家庭教師を雇う母。子供を心配して家にやってくる教師。
この家を訪れた人とは連絡がとれなくなるということを聞いて、警察が聞き込みをはじめていいる。
この「いじめれている子」に木の棒で顔をめちゃくちゃにされた子幸男の父母が、家にやってきて、子供に謝罪を求めようとする。

女性家庭教師と、幸男の父母とはなんかわけがありそうだ。

これだけ書いて、ブラックな笑いがあり、どうなるんだろう、この人たちは何をしているのだろう、という興味で最後まで引っ張られてしまう。

ブラック笑いとは、例えば、幸男の父母と、加害者の子の父母との会話
加害者の母「これ治療代です」
幸男の母「私たちは、お金がほしいわけじゃないんです」
加害者の母「じゃ、このお金がさしあげません!」
加害者の父「おまえ、この人たちは、お金はほしいのだ、この人たちに気づかれないようにわたさなきゃいけないんだ」
加害者の母「わたし、気づかれずにわたすなんてことできません」

こんな会話で、客は笑ってました。

じつは、加害者は、幸男に、象のことを言われ、腹を立てて,棒で殴っている。でも、加害者は幸夫に、蟻を口に入れられたり、蜥蜴を背中に入れられたり、、、されていた。
加害者は、母から「いい、いじめられたらやり返すのよ。殺してもいいのよ。じゃないと、何も変わらないのだから」と教えられており、子は、そのとおりやったのだという。「でも、僕は、蟻を口に入れられても、しばらく我慢してたら、何事なかったようになるのだから、その方がよかったんだ」と。

うーん、これだけでも、重いテーマですけど、父=子、母=子、夫=妻などの物語がありまして、それぞれも、重いテーマなんですよ。
こういうブラックな笑いをまぶさないと、観てられないよね、でも、うまくできてる芝居でした。
(新劇の役者さんの演技では、この芝居はやれんよね、と思いますけど)

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