組曲虐殺
井上ひさしさんの新作劇 主人公は小林多喜二。
小樽高商に通いながらも、叔父のパン屋では、住み込みで働かせられる多喜二のつらさを、共有する姉@高畑淳子。姉とは、共通の生活感覚の共有。
多喜二の身請けされた娘@石原さとみとは、社会の底辺を生きる社会感覚の共有。
ハウスキーパーで後に妻になる女性@神野三鈴とは、共産主義運動のつらさの共有。
と、三人の女性から、愛されている多喜二。
拷問死がまっているんですけど、この思想弾圧、拷問死への告発。井上さんのメッセージ性がつよくでている。
とはいえ、歌あり、笑いあり、のドラマです。
サヨク活動家だった太宰治も、身請けした女性を妻にしているし、なんか、こういうことにヒロイックな気分をもつんですかね。
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