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2010.02.28

最近の観劇雑感

「ロミオ&ジュリエット」@びわ湖ホール
ニーナ・アナニアシヴィリ&グルジア国立バレエ、はい、海外からやってくるものに弱いんで行ってきました。
でもでも、お芝居でみているほうがよかった。

「真田風雲録」、「イキシマ」関西の劇団の俳優さんが出演されてたんで、多少詳しくなりました(^^)

でも「イキシマ」東京では、こんなのやれるかな、だいたい、松本さんの「維新派」みたいなものは、関西だからこそって気がするんですけど、どうでしょう。
斎藤憐さんが、自由劇場をはなれて5年ほどお芝居かかなかった理由を、劇評で、「こんな演劇が演劇をダメにする」とか書かれてせいだ、とか、どこかで対談されていた。

イキシマで検索すると、すごい量の書き込みがひっかります。


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心でっかちな日本人

山岸俊男 2010,2,10 ちくま文庫(単行本は、2002年刊行)
「頭でっかち」の間違いではありません。すべてを心で説明する評論家のことです。
いわく、少年犯罪は、受験でゆとりがうしなわれたせいだ、いじめは、おもいやりの欠如だ、等々。

日本人は、会社依存だというが、これは、経済学者の「戦略的補完性」なるシステムで説明できると解く。
終身雇用、年功序列、これは、会社にいた方が得なシステムである、だって、最後までつとめた方が退職金が多くもらえるし(っても、積み立ててるだけですけど)、子供、住居に金がかかるとき、給料がおおくなるシステム、働く方からみればですけど。で、会社にしたら、社内教育して、能力をつけてよそへ行かれたら、それまでの投資が無駄になる、社内に精通してくれるほうがいい、って両者の思惑が合致してできたシステムがあるから、会社で、嫌われないように、みんなが残業するときは残業しようってな風になってるだけだと。

システムがかわれば、会社依存はなくなるはずだ。

そういえば、戦前のイエ制度は、新しい民法ー婚姻の自由、相続制度の変更によってくずれましたもんね(^^)

戦後思想、丸山真男、川島武宜とかが唱えた、戦後民主主義は、このシステムが崩れた今、実現が可能となるかもしれない。(会社勤めの経験が1年しかない、私には、会社依存ってのがわからないですけど(;;))

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2010.02.27

日本美術を見る眼

高階秀爾、岩波現代文庫、2009,12,16

伊勢神宮は、世界遺産にも、重要文化財にもならない、文化財も、世界遺産も、オリジナル性をもってなければなあらない。ところが伊勢神宮は、20年ごとに遷宮がある。ピラミッドの横に、すんぶ違わぬ材料で、同じピラミッドをつくっても世界遺産にはなりません。
うーん、そういうことだったのか??

ここから、「かた」、「襲名」と話がつずいてゆく。

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イキシマ

うーん、チェルフィッチュもそうだけど、わかんないけど、どっかこころにひっかるってな作品でした。一人客席でわらってる場面もありました。こういう純小説風芸術作品だと客が笑わない(^^)

郷里の島に帰ってくる映画監督、島にはひん死の船大工、妻、妻を慕う島人、天使(っても、高校生)2人、海女2人、語り手。breath island、壱岐島、、、、、。

島の中、濃密な空間、これって、たえず、カメラを向けられている俳優といっしょじゃない?
ここからどこかにつながってることを信じることが、こことはちがう価値観をもつこと、船大工ってその暗喩?
息、、、、、、声=物語につならる前の、息、、、、、

こんなことかなぁ〜????

維新派、最近ファンになりまして(びわ湖岸で、「旅をする巨人」もみてます)、で、維新派の松本雄吉さんの演出だってんでみてきました。
20代、30代の観客がおおかったな〜。

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2010.02.26

マーケテイング・リテラシー

谷村智康、(株)リベルタ出版、2008,6,6
新聞、TVに企業等の広告費が支出されなくなっている。費用VS効果で、効果が薄いらしい。
で、例えば、タバコがコンビニのレジの奥ではなく、レジ脇の一等地におかれていることがあるでしょ、あれは、タバコ会社が、棚を買い取っているのです。
で、で、大手家電メーカーは、量販店のポイント還元や、店頭のスペース確保のため、広告費を支出する!!

インターネットのCMに金がながれている。だって、インターネットで、だれがどのような消費性向をもってるか、判断し、そこへ、効果的に情報をながしたほうがいい。

TVの視聴率なんてあてにならない、みんな、新聞は読まない、TVも録画して、CMカットで観ていない。

この本によると、地デジは、失敗すると予想している(^^)

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2010.02.25

インビクタス

1994年、南アフリカ共和国初の黒人大統領に就任したネルソン・マンデラ。
ラグビーのワールドカップで南アのチームが勝てば、それが白人との和解=国歌建設に協力しあえる関係になるのではないか。迫害の連鎖ではなく、和解で、国家建設を、と。
南アのチームは、白人の中に黒人1名のチーム、これが弱いんです(;;)とても、ワールドカップ出場どころではない。南アでワールドカップがあるので、出場資格はあるんですけど。その点、日本の弱小チームが、成長して行く物語に似てるかな(ってちがいますけど(^^))

ここんとこのバンクーバのオリンピック報道にうんざりしてる、私には、スポーツが国とむすびつく映画なんてって気分ですけど。イーストウッド監督だし。

面白かったです。白人との和解を快く思わない黒人がいる。マンデラを快く思わない白人がいる。いつ、暗殺されてもおかしくない大統領。スタンドのVIPルームにちかずいてくるジョット機。護衛の白人。スタンドにいる大衆。
これがはらはらどきどき。また、ラグビーもよくわかんないんですけど、この試合のテンポも早くってよかった(^^)。

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2010.02.24

ジャズで踊って、リキュルで更けて

斉藤憐著、2004,10,28 岩波書店 
ここんとこ、私、期間限定斉藤憐です、って、まだ、当分つづきますけど。
「愛染かつら」「東京音頭」「ゲイシャワルツ」「王将」などの作詞家、西条八十を追う。

中山晋平、古賀政男、服部良一、らと、作った歌と、世相との関連が追われている。共産党弾圧のあった年、沢村貞子@女優が逮捕されているとき、日比谷公園で、「東京音頭」で踊っている大衆ってな具合に。

音楽学校を出ていない、古賀政男、服部良一が、日本の歌謡曲を作っている意味をわすれてはいけない。
歌手の藤山一郎(かれは芸大卒です)が、「古賀政男、服部良一、古関裕而、三人の作曲家のどなたがすきですか」と問われて「作曲家は、コンポーザだろ、和声の基礎をふまえて、、、、三人は作曲家ではない!」って答えている。うーん、日本のインテリが歌謡曲にいだいているイメージがわかる。

これは新劇批判の本でもあります。戦争中、民衆を犠牲にして作りあげた「大仏開眼」を上演して弾圧された新劇。これと、戦争によって、家族がひきさかれる悲劇をかいた菊田一夫のどちらが、戦争反対か。
戦争に協力させられ、旅芝居をした新劇が、戦後は、「外国劇」をやっている。え、え、時代にもとめられて、なお、半歩すすんでいる劇をやれんのかい、(はい、勝手に、憐さんのいい分を書いてます)。

あとがきには、斉藤さん、歌謡ショーの構成もされてたことが書かれてる。こういうお仕事されてたから、「上海バンスキング」できたんだ(^^)。

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グレイ・クリスマス

斉藤憐作、三田和代、石田圭祐ら出演
日本がアメリカとの戦争に負けた、あの戦争の後。接収された伯爵家邸宅は、ジャズが流れる将校クラブとなった。
理想的な憲法を作ろうとする占領軍の人と邸宅につどう人々をとおして「憲法」を問う。伯爵夫人と、日系アメリカ人将校とのプラトニックな悲恋もえがかれる。

三田さん、熱演でした。声がおきれいでした。平幹二郎さんと、デズデモーナ演じられたり、「雨の夏、30人のジュリエット、、、」では、ジュリエットを演じられてましたが、さすが、30代のお役はきついかな。

これって、新劇が「外国の脚本」と演じる演じかたと一緒だ。あー新劇って、もともと、外国のお芝居を日本に定着させるのに熱心だったし。伯爵夫人と、将校の恋がプラトニックだったように、私たちの憲法に対する態度もプラトニックじゃなかったろうか。

さきごろ、公有地を神社(村の鎮守さんにちかい)に貸しているのが、憲法違反だという判断が最高裁ででている。え、え、え、まだ、そんなことやってるの?って感じなんだけど。憲法は憲法でのおはなし。じっさい、村の神社に便益を与えて、村の人が喜んでくれてるんだから、それはそれで、いんじゃない?!かたいこというなよ、って感覚なんだろうな。私たち。

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2010.02.20

真田風雲録@ぴっころ劇団創立15周年記念公演

いやぁ〜熱い舞台でした。出演者総勢41名。石垣、石、旗竿だけの舞台。むかしは、新劇の概念をはずれつって批判があったのですけど、いまみると新劇って気がします(^^)。

1960年、共産党が支配する反体制運動から自立したブントが主導した安保闘争。60年代末の学生運動。この理論、利敵行為=飛び跳ねた運動は、敵を利する行為だ、上部会の決定できめたことは尊重されねばならない。
これは、60年代末、1 参加する者は、やりたいことをやる 2 やりたいものを邪魔してはならない。ってな運動につながってゆく。「やりたいことをやりてぃ〜な、うん、ぱっぱ♪」(なぜか、この歌は今回の舞台にはありませんでした)。

で、これが、やりたいことが対立したとき、相手をたおしてもいい、という内ゲバの論理へとつながってゆく。 
この論理、この劇が、1960年の当時の大阪労演の企画でできたってのを聞くとと隔世の感がする。

ピッコロ劇団員だけでなく、関西の劇団員の参加。
後藤又兵衛を演じた荒谷清水の声が舞台にひびかなかった。それと、途中、物語を語る役になる上田一軒の声がこもっていたのが残念(語りは、伝統芸能の声を真似して語られていたが、もうすこし、古典芸能っぽくまねしてほしい)。
大野修理を演じた川原田樹、このひと、笹井英介2世ってな感じで、声も、演技もよかった。
ひさしぶりに胸があつくなる芝居でした。

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2010.02.15

小唄新年会

昨日は、旧暦の1月1日、師匠にならっている一門の新年会。南禅寺近辺の料亭。
早めにつきすぎたので、南禅寺を散策。楼門に、五右衛門=ジャパニーズ・ロビン・フッドとあった(^^)

それぞれが小唄を発表する。
私めは、「旅役者」を披露。
そのあと食事+飲み会。発表会の後は、妙に悪酔いするので、アルコールに手をつけず。

帰宅後、ウィスキーをあおったが、酔わない、やっぱり、発表会の日はへんだ(^^)。

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明治維新— 1858−1881

坂野潤治/大野健一 /講談社現代新書 2010.1
政治史家、経済学者のコラボーレーション、お二人の知的興奮が伝わってきます。
二人が解いたのは、明治維新は、アジアの開発独裁ーー強力な指導者が、民主勢力を犠牲にし、経済開発を進めて行くーーのとは、ちがったかたちで、成功したのか?明治維新が、他の開発独裁国、台湾、韓国、タイ、ミャンマーとは異なっていたのは、どの点か。

一緒に謎解きをしているようで、こちらも興奮しました。
二人が見つけ出したのは、「柔の構造」 指導者たちが、国の共通目標、「富国」「強兵」「公議」「世論」を理解し、それぞれが、協力してきたこと。組み合わせ、たとえば、富国=大久保、強兵=西郷、公議=憲法=木戸、世論=民権=板垣が、協力し、それぞれの組み合わせで、国の政策を推し進めた。

まー自民党、リベラルから保守派、新自由主義者から社会保障派、いろんな組み合わせで、そのときどきの政策を行ってきたのに似てますね(^^)

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2010.02.11

食堂かたつむり@映画

のだめ、嫌われ松子、とか、絵と映画のコラボあり。こういうB級作品、けっこう面白いのです。
「アバター」みよう、みよう、と思いながらも、こういうB級感あふれた作品に弱い。

ヒロイン、失恋で声をうしなった輪子がつくる、料理、ほんと、おいしそうです。
私は、余貴美子演じる、輪子の母のレイ子さんのぶっとんだ生き方に驚いてます。
原色系が似合う、レイ子さん。いつも、一緒にいるエルメス@豚を死ぬ前の結婚式では、食ってしまいます。

声を失い、料理@物で対話する、いろんな、裏でのこころづかい、こういうの古いだけど、と、思いながらみてました。

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斉藤憐戯曲集3@黄昏のボードビル

㈲而立書房刊、1996.2.15
他に、上海バンスキング、河原ものがたり、収録。

なーに、上海バンスキング見るために、まー予習みたいなもんで。
でも、上海バンスキングでは、バクマツさん、中国人になっても生き延びようよって気がするんですけど。
この間、憐さんのプレトーク@グレイクリスマスのとき、「グレイクリスマスでも、女性から逃げようと誘われ、逃げてたら助かった男@朝鮮籍の不法入国者が、殺されるってな場面があります。」「バクマツも逃げないんですが」「私は、いつも、逃げってて思うんですけど」って感想を述べました。

憐さん、「男は保守的なんです」「逃げたらいいっていう、人のいい意見は、新劇ですね」「逃げたらリアリティを欠くのです」と話されてました。

黄昏のボードビルの主人公は、エロを追求した梅原北明をモデルにしたもの。戦前のエロを規制する社会で、罰金刑を何回もうけながら、エロ、明治の反体制暴動を記録した北明。浅草のレビューを絡めた作品。
マキノノゾミが、与謝野晶子をモデルにマザーを書いたような作品。

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伊波宜野湾市長講演

普天間基地のある宜野湾市の市長の講演。
アメリカ軍の発表に寄ると、普天間の基地は、グァムに再編されることになっている。
アメリカは、グァムに再編した方が、抑止力になると広報している。
普天間の海兵隊は、韓国、フィリピン、タイ、オーストリアで、順次訓練をしており、普天間に常駐しているわけではない。

グァムをハブにする計画ができている。(アメリカが日本の楯になってくれるのではなく、日本がアメリカの楯になってるかもしれない)。

普天間の基地は、飛行場という位置づけではないので、たとえば、静岡空港が、立ち木の存在があるがため、開設がおくれたけれども、鉄塔があっても、住宅地が隣接していても、日本の法規制もうけない。
また、米軍が自国他国で、空港には、クリーンゾーンをもうけなければならないという規制にも反している。

うーん、事実を淡々とのべる話に聞き入ってました。これらは、宜野湾市のホームページで読めるらしいです。
マスコミってなにしてるんでしょうね(^^)

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2010.02.10

ミレニアムⅠ@映画

いや〜ヒロインがかっこいいです。ハードボイルドの主人公は、非情で、タフで、こころやさしい。だったら、このリスベットという、女性、もうハードボイルドですね。
精神障害者とされているが、実はちがう。調査会社に勤務し、天才的ハッカーでもある。背中にドラゴンの彫り物がある。セックスは、自分主導で。
なんか、「1Q84」の主人公青豆さんに似てます。

ハードボイルドは、女性がハーレクレーン物語に引かれるように、男性がひかれるものだ、ってのちとちがう情勢です。1Q84、ミレニアム、女性ファンも結構いるんですよ。
男性のようにいきる女性がおおくなったのかな(^^)

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