真田風雲録@ぴっころ劇団創立15周年記念公演
いやぁ〜熱い舞台でした。出演者総勢41名。石垣、石、旗竿だけの舞台。むかしは、新劇の概念をはずれつって批判があったのですけど、いまみると新劇って気がします(^^)。
1960年、共産党が支配する反体制運動から自立したブントが主導した安保闘争。60年代末の学生運動。この理論、利敵行為=飛び跳ねた運動は、敵を利する行為だ、上部会の決定できめたことは尊重されねばならない。
これは、60年代末、1 参加する者は、やりたいことをやる 2 やりたいものを邪魔してはならない。ってな運動につながってゆく。「やりたいことをやりてぃ〜な、うん、ぱっぱ♪」(なぜか、この歌は今回の舞台にはありませんでした)。
で、これが、やりたいことが対立したとき、相手をたおしてもいい、という内ゲバの論理へとつながってゆく。
この論理、この劇が、1960年の当時の大阪労演の企画でできたってのを聞くとと隔世の感がする。
ピッコロ劇団員だけでなく、関西の劇団員の参加。
後藤又兵衛を演じた荒谷清水の声が舞台にひびかなかった。それと、途中、物語を語る役になる上田一軒の声がこもっていたのが残念(語りは、伝統芸能の声を真似して語られていたが、もうすこし、古典芸能っぽくまねしてほしい)。
大野修理を演じた川原田樹、このひと、笹井英介2世ってな感じで、声も、演技もよかった。
ひさしぶりに胸があつくなる芝居でした。
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