八句連歌の解説
花盛り御免あれかし松の風
松の風が、桜をちらしてごめん。
(ごめんなさいね、金かえせずに)
桜になせや雨の浮雲
浮き雲を、桜にかえてね。なすは、済む=弁済の意
(はやくかえしてね)
幾たびも霞に侘びん月の暮
いつもわびしいですね。月がくれる霞をみるのは????
(貸す身=貸し主には、わびるしかない)
恋責めかくる入相の鐘
あいびきを終えてはやくかえりな、と鐘がなる
(かえしてとせめるよ)
鶏もせめて別れは延べて鳴け
恋人のじゃましないように、はやくなかないでね、にわとり
(いやいや返済は延ばしてくだされ)
人目もらすな恋の関守
恋の関守は、のがしませんよ
(いやいや、そうはいかない)
名の立つに使な付けそ忍び妻
噂になってんだから、使いをよこすさず、忍んでね。
(そこをなんとか、忍んでくだされ)
あまり慕えば文をこそやれ
じゃ、あわずに、手紙をだすわ。
(しょうがない、借用書をかえすわ)
八句連歌の連歌が書かれているのをみつけました(聞いただけではおぼえられませんでした)
で、歌の解説と、これが貸し主と借り主のやりとりとしたら、()内の会話になるんだろうなと(^^)
芭蕉の「五月雨を集めてはやし最上川」も連歌の発句で、もともとは、「五月雨を集めて涼し最上川」真意は「おあつまりのみなさん、すずしいですね」って挨拶句ですもんね(^^)
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