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2010.08.19

キャタピラ

寺島しのぶ主演、若松孝二監督作品。

戦前、兵隊となっていった中国へわたった夫は、中国で、火災作戦、強姦等をおかしている。手と足を失い、顔が一部ケロイドとなった姿でもどってくる。勲章をもらい、田舎では、軍神ととなえられる。夫は、食欲と性欲のかたまりとなっている。妻は夫に従い、食欲と性欲を処理している。
ところが、いつか、妻と夫の地位が逆転する。このあたりから、夫は、中国での自分の行為におののきはじめる。

手足をうしなった夫と妻のセックスシーンは、エロい。前の大戦の反省=反戦映画と言う面もあるが、国家を無条件に信じ、この国家をうけいれ、その思想に染まって行く、これに反するものは排除される、村の生活、この方が普遍的でおそろしいく。

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コメント

>悠さま
国家を挙げての思想統制のやりきれなさですね。勲章や報道記事を心の拠り所としていた夫が軍服を着せられるのを嫌がり、妻が軍神の妻を演じることに使命感を求めるところがテーマかと思われます。
戦争は嫌だ、自分のしてきたことは犯罪だと体感しながら伝えられない夫の苦しみを目で演じられた大西さんは立派でした。
乱歩と違う結末でよかったと思いました。

投稿: とみ(風知草) | 2010.08.20 08:17

>とみさん、こんにちは。
「妻が軍神の妻を演じることに使命感」いやがる夫をリヤカーにのせて村中を歩くんですよね。
あれ、やっぱり妻が演じているんでしょね(;;)

投稿: 悠 | 2010.08.20 14:12

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