えりすぐり@精華小劇場
渡辺えりの一人芝居。脚本は、関西の女性作家の各脚本とつなぎあわせたもの。約3時間30分。
石に顔を描く女、子どもを亡くした女、自分の歌を探し続ける女、自分の物語から抜け出した女。の物語。
「子どもを亡くした女」というか、殺した女というべきか。秋田県の畠山鈴鹿の子殺しを素材にした脚本。
母性って、子を慈しむものばかりではなく、子を飲み込んでしまうものでもあることが描かれせつない。ガシャーン、ガシャーンと拘置所のドアが閉じられるような音ごとに、彼女を訪れる人、町内会長、警察官、自治会長、娘の男友達、、、とかがかわり、彼女が対話している。
「自分の歌を探す女」夢角歌子、歌手。宇宙をさまよう移民船にのった人が、定住しようとすると、パスポート=自分の声で歌う歌=が必要である。歌子が大ヒットした歌を歌うが、それは自分の歌ではない。歌い手が作られて行く伝説と、歌声と取り戻そうとする、女性歌手の物語。
最初の「石に顔をかく女」は、途中、落ちてました(;;)
町子の昔の知り合いで、キャバレーの経営者に扮して東北弁の会話が笑えました。
「自分の物語から抜け出した女」では、えりさんが、高校生の制服をきて「わたし、どうなっちゃったんだろ!」と出てくるんですが、爆笑でした。この場面をいろいろ推論してゆく舞台でした。
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