独立器官〜女のいない男たち
月刊文芸春秋に連載されている村上春樹の短編小説。
今回の主人公は、美容整形外科医、独身主義、プレイボーイである。最後の一人つきあった女性(亭主、子供持ち)に焦がれ、死んで行く物語。食欲もなく、自然と。
能「松虫」昔二人の親しい友が通りかかったが、その一人が虫の音にひかれて草むらに入ったまま出てこず、
探しにいくと、どうしたわけか草原の上に虚しくなっていた。ってなのに近いかな、この物語。
題名に関連するのは、女性は、嘘をつくための特別な独立器官のようなものがそなわっている。だから全身全霊で嘘をつき、それにより、良心はいたまない。
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