かさぶた式部考
上演みてきました。約2時間半。秋元松代作。
炭坑の爆発で脳を患った青年を巡る,仏のようにうつくしい女性と,不倫をしている現実の妻との愛情物語とみれば,わかりやすい。
しかし,美しい女性と愛欲のはて,谷に落とされることで,脳の患いがなおって正気にもどる青年,それを信仰物語(信仰のせいで病がなおった)という伝説にして,宗教が栄えていくサマ。信仰者同士の差別,村での性(いまならセクハラやあな)ってな話しを,日本人のねっことして描く。西洋文化の後追いしてきた日本人に,醜い自画像をつきつけるような物語。
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